2026年8月12日
編集セッションをオプショナルにしました
Yuto Nakano
pitcms 開発者
pitcmsのコンテンツ編集は、これまで必ず編集セッションを経由する仕組みでした。
今回のアップデートで、この編集セッションをプロジェクト単位でオプショナルにしました。
編集セッションを使わない場合、コンテンツを開いたらそのまま編集でき、保存するとその環境にすぐ反映されます。
そもそも編集セッションとは
複数のファイルにまたがる変更を、ひとつのまとまりとして管理する仕組みです。
裏ではGitHubのプルリクエストに対応していて、セッション内で保存した変更はプルリクエストになり、「変更を反映」するまで公開されない仕組みです。
公開前にプレビューで確認できたり、レビューを必須にできたり、編集の履歴がきれいに残ったりと、メリットの多い仕組みだと思っています。
でも、少し複雑だった
一方で、編集セッションがユーザービリティを下げていると感じることもありました。
編集セッションを使うワークフローでは、編集する際に、毎回編集セッションの作成・または既存のセッションの選択を挟む必要があります。
誤字をひとつ直したいだけなのに、「編集セッションを作成」→「編集」→ 「保存」→「変更を反映」と4回操作が必要なのは面倒です。
またpitcmsが想定している利用者は、Gitを知らない非エンジニアの方々です。
このフローがややこしく、「保存したのにサイトが変わらないんですけど?」という問い合わせをいただくこともありました。
小さなサイトを1人で運用しているケースだと、この丁寧さがそのまま面倒さになってしまいます。
そこで、編集セッションを使うかどうかをプロジェクトごとに選べるようにしました。
編集セッションを使わないとどうなる?
編集セッションを使わないワークフローはシンプルになります。
- 変更はそのまま反映(コミット)されます
- 並び替えや削除も、その場で反映されます
- 保存した時点で公開なので、「変更を反映」の操作はありません
他のCMSを使ったことがある方には馴染みある、一般的なワークフローだと思います。
新しく作成したプロジェクトでは、こちらがデフォルトになります。
すでにお使いのプロジェクトは編集セッションが有効のままなので、設定を変えるまで動作は変わりません。
切り替えは 設定 → ワークフロー から行えます。
直接編集でも安全に
安全側の仕組みもいくつか追加しました。
他の人の変更を黙って上書きしません。 編集画面を開いたあとに他のユーザーが同じコンテンツを更新していた場合、保存時にエラーになります。ページを再読み込みして、最新の内容から編集し直してください。
ブランチ保護がかかっている環境には直接保存できません。 その場合はエラーで案内されるので、編集セッションを有効にするか、GitHub側の保護設定を見直してもらう形になります。
そしてこれが一番大事なところですが、pitcmsはGitベースのCMSなので、直接編集でもすべての変更がコミット履歴として残ります。 間違えても以前の状態に戻せます。
AIチャット編集は、これまでどおり
ひとつだけ例外があります。
AIチャット編集は、編集セッションを無効にしているプロジェクトでも、必ず編集セッションを作ります。
これは現在の仕組み上、編集セッションを経由しないとプレビューができず、AIが提案した変更を確認できないためです。
なので、AIによる変更はこれまでどおりプレビューで確認してから「変更を反映」する流れを維持しています。
現在、編集セッションを使わない場合でもプレビューできる仕組みを開発中で、近日中にリリース予定です。こちらの機能がリリースされると、編集セッションを使わない場合でもプレビューが可能になるので、AIチャット編集も編集セッションを経由しないワークフローに切り替える予定です。
まとめ
というわけで、編集セッションのオプショナル化のお知らせでした!
「丁寧なワークフロー」と「サッと編集できる手軽さ」は、どちらが正しいというものではなく、サイトの規模や運用体制によって変わるものだと思っています。
詳しい仕様は編集セッションのドキュメントにまとめているので、あわせてご覧ください。